主なポイント:

  • サンティメント(Santiment)のデータによると、XRPトレーダーの不安心理が高まっており、過去にはこれが125%の反発に先行した。

  • XRPの三角持ち合い上放れは4.29ドルを目標とし、クジラの買い集めとETF期待が上昇を支えている。

XRPは、ドナルド・トランプ大統領による関税発表が引き起こした2024年4月の売り局面以来となる強い恐怖と失望感が、個人投資家の間で再び広がっている。

XRP価格は下落するのか?

オンチェーン分析プラットフォームのサンティメントによると、XRPの「強気・弱気言及比率」は過去2日間にわたり1.0を下回っており、ソーシャルメディア上では強気よりも弱気の投稿が上回っているという。

XRP’s bullish-to-bearish ratio vs. price. Source: Santiment

しかし、サンティメントはこの「個人投資家のFUD(恐怖・不安・疑念)」を強気サインと捉えている。

その見方の根拠となっているのは、4月の同様の局面におけるXRPの動きだ。当時、XRPは一時25%超下落したものの、その後125%以上反発し、「小口トレーダーの心理に逆行して市場が動いた」ことを示した。

つまり、短期的な個人投資家が安値圏で売却した際に、より強い投資家が買い支えた結果、下落圧力を吸収したという構図である。今回も同様のパターンが再現されれば、暴落ではなく価格上放れの可能性が高まるとサンティメントはみている。

上位XRPアドレスグループが蓄積中

個人投資家とクジラのウォレットを追跡するオンチェーンデータも、強気シナリオを支持している。

データ分析企業グラスノード(Glassnode)によると、過去数か月の価格調整期間中に、100枚以上のXRPを保有するアドレスの残高は一貫して増加している。

XRP supply held by addresses with 10-to-100K-plus token balance. Source: Glassnode

米ドル安と米政府の一部閉鎖を背景に、広範なリスク資産市場が回復する中で、XRPトレーダーの持ちこたえも目立つ。

また、米証券取引委員会(SEC)がXRP ETFを承認する可能性への期待感も高まり、SNS上の悲観ムードを打ち消している。オンチェーンおよび機関投資家のセンチメントは依然として強気だ。

XRPの対称三角形ブレイクアウト、次の45%上昇を示唆

テクニカル面では、XRPは対称三角形のブレイクアウト段階に入っているように見える。

現在の価格は、直近で突破した三角形の上限を再テストする動きとなっており、テクニカル分析ではこれを「リテスト」と呼ぶ。これは、以前のレジスタンス(上値抵抗線)がサポートとして機能するかどうかを市場が確認する動きである。

XRP/USD three-day price chart. Source: TradingView

この水準からの反発が成功すれば、XRPは現在値から約45%上昇し、4.29ドルを目指す可能性がある。この上値目標は、過去に複数の強気予測と一致している。

一方で、トレンドラインを明確に下抜けた場合は強気パターンが無効となり、2.33ドル付近の下限までの深い調整に発展するリスクがある。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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