XRP価格 次は5ドルを目指す？ 3つの指標は上昇がまだ終わってないことを示唆

XRP（XRP）の価格は過去7日間で大幅に下落し、12月5日には2.16ドルまで下落した。これは、数年ぶりの高値である2.90ドルから現在の2.39ドルまで16%の下落になる。

*XRP/USD daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView*

市場が調整したにもかかわらず、XRPの上昇を支える3つの要素がある。クジラの買い増し、ネットワーク活動の増加、そして強力な市場構造だ。

クジラの買い増しがXRPの上昇を支える

先週の市場調整に応じて、XRPのクジラ（大口投資家）たちは2.16ドルへの下落を利用し、さらなるトークンを買い増した。

サンティメントのデータによれば、100万～1000万XRPを保有するクジラアドレスが保有するトークンの数は、12月3日から8日にかけて急増した。これらの大口投資家は、同期間に約1億2000万XRP（約2億8800万ドル相当）を買い増している。

*Tokens held by addresses with between 1M and 10M XRP. Source: Santiment*

この動きは、現在の調整局面において、XRP価格の上昇を見込んだ大口投資家の信頼を示している。

最近のXRPトークンの動きを詳細に見ると、大口投資家の間での買い増しが顕著であることがわかる。これは、バイナンスや他の中央集権型取引所（CEX）からの引き出しの増加によっても後押しされている。

ホエールアラートのデータによれば、バイナンスから未知のウォレットへの2170万XRP（約5670万ドル）の移動が含まれている。この移動は、投資家がトークンをセルフカストディウォレットに保管し、価格のさらなる上昇を見込んでいることを示唆している。

これらの大量のXRPの取引所からの移動のタイミングは、XRP保有の分布における重要な変化と一致している。

クリプトクアントのデータによれば、取引所でのXRP供給が大幅に減少している。価格が2.16ドルに下落した12月5日から8日にかけて、取引所でのXRP残高が10%減少したことを示している。

これは、クジラたちが売却する意図がないことを示唆しており、XRPの上昇の可能性を強化している。

*XRP reserve on exchanges. Source:* *CryptoQuant*

XRPレジャーの採用拡大がXRP価格に追い風

XRPレジャー（XRPL）上のアクティブアドレス数は、XRPトークンの価格が過去30日間で大幅に上昇したことを受け、33カ月ぶりの高水準に達した。

11月1日には2万未満だったXRPLのアクティブアドレス数は、12月3日には44%増の10万8771アドレスとなり、2020年2月20日以来の水準に達した。

*XRP Ledger active addresses. Source:* *CryptoQuant*

取引数も同期間に140万から390万へと190%増加した。取引数とアクティブアドレスは、ネットワークに関わるユーザー数を推定するために広く用いられている。

これらは、ネットワークの全体的な活動とユーザーの関与を示す貴重な洞察を提供し、ブロックチェーンの採用と基盤となるトークンとの相互作用の主要な指標として機能する。

これらのオンチェーン指標の顕著な上昇は、XRPの価値を押し上げ、トークンが短期間で史上最高値に達する可能性を引き起こすかもしれない。

XRP価格は「最も強力なチャート」

ベテラントレーダーのピーター・ブラント氏がXRPの時価総額の大規模なブレイクアウトを予測するチャートを共有した。

ブラント氏は仮想通貨市場で「最も強力なチャート」として説明し、週足の非対称トライアングルの強気ターゲットとしてXRPの時価総額を1460億ドルとした。これは、2021年サイクルの史上最高の1280億ドルを上回るものだ。

12月3日にXRPが2.90ドルに上昇したが、2018年1月4日に記録した3.84ドルの史上最高値を38%下回っている。ブラント氏の分析は、XRPが新たな史上最高値に向けて価格上昇を維持できるかどうかの議論を呼んでいる。

仮想通貨アナリストたちは、XRPがさらに上昇する可能性に楽観的であり、一部は価格に10ドル以上の目標を設定している。

「XRPは、2週間前にETHとBTCに対して大幅なアウトパフォーマンスを開始すると言った時から90%上昇している」と、仮想通貨アナリストのクレディブルが12月8日にXで投稿した。同氏は、XRPが短期間で30%上昇し、6年以上ぶりに3ドルを超える可能性があると語った。「現在のETHの価格（4000ドル）で、XRPは5ドルを超えるだろう」。