XRP(XRP)は、1.90〜2.90ドルの広範なレンジ内で200日近く保ち合いを続けており、次の展開をめぐってトレーダーの見方が分かれている。

XRP/USDは、2024年11月の約500%の急騰以降、ほぼ横ばいの値動きを継続しており、たびたびレンジ上限の突破を試みている。

XRP/USD daily price chart. Source: TradingView

このパターンは、市場が方向感を欠き、強気派も弱気派も主導権を握れていないことを示している。ただし、多くのアナリストやチャート分析家は、XRPが次に上方向へブレイクアウトすると見ている。

2017年のフラクタルが示唆する75%の上昇余地

仮想通貨アナリストのミキーブル・クリプト氏によれば、XRPの200日間にわたる保ち合いは、2017年の急騰前に形成されたものと類似する対称トライアングルの構造を描いているという。

同氏は、現在の3週足チャートと、2017年にXRPが1300%上昇して3.40ドルに達する直前の構造との類似性を指摘した。

XRP/USD three-week price trends in 2017 vs. 2025. Source: MilkyBull Crypto

対称トライアングルは中立的なチャートパターンであり、上方または下方のいずれかに大きく動くことがある。

アナリストのXRPunkie氏は、このトライアングルが4ドル以上への「壮大なブレイクアウト」につながる可能性があると見ている

トライアングルの頂点から測った場合、XRPのブレイクアウト目標は約3.70ドルとなり、現在の水準からおよそ75%の上昇が見込まれる。この見立ては、2017年に同様のパターンから発生したブレイクアウトと整合する。

XRP/USD three-week price chart. Source: TradingView

XRPの「6年に及ぶ保ち合い」は10ドル到達を示唆?

アナリストのギャラクシーBTC氏は、XRPの週足チャートにおける長期フラクタル構造に注目しており、XRPが2017年のブレイクアウトパターンを再現している可能性を指摘している。

同氏が5月20日に共有したチャートでは、XRPが数年にわたる下降トレンドラインを上抜け、再テストしている様子が描かれており、これは2014年から2017年にかけての構造と類似する。

XRP/USD weekly price chart. Source: GalaxyBTC/TradingView

当時の保ち合いは1267日間続き、その後XRPは1300%上昇して3.40ドルに到達した。今回は2470日以上、約7年に及ぶ保ち合いとなっており、さらに大きな上昇に向けた土台が築かれている可能性がある。

もしXRPが2017年と同様の軌道をたどれば、直近の0.63ドル付近から1300%上昇することで、8〜10ドルの高値到達が視野に入る。

さらに強気な予測では、フィボナッチ指標やXRP上場投資信託(ETF)の導入シナリオに基づき、25〜27ドルの高値を目指す可能性も取り沙汰されている。

弱気派はカップ&ハンドルの反転シナリオに注目

一方で、XRPの数カ月にわたる値動きは、逆カップ&ハンドルと呼ばれる弱気の反転パターンを形成している可能性がある。

この構造では、XRPが3月に2.90ドル付近でピークをつけた後、徐々に下落し、短期的なサポートラインを下抜けた形となっている。

XRP/USD weekly price chart. Source: TradingView

もしこのパターンが確認されれば、XRPは0.382フィボナッチ・リトレースメントラインの水準である1.33ドル付近まで下落する可能性がある。この水準は、2021年の調整局面でレジスタンスとして機能していたラインでもあり、重要なサポートゾーンとなる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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