XRP(XRP)の価格は過去1か月間、2.05ドルから2.40ドルのレンジ内で推移しており、週足チャートでは強気ペナントのパターンが形成されている。
複数のアナリストは、現在のチャートパターンは2017年に大幅な上昇を見せた直前の動きと酷似していると指摘している。
530%の上昇で二桁突入も視野に
XRPは2月1日以降、3.00ドル未満での保ち合いが続いているが、一部のアナリストは「2017年同様のブレイクアウトが起きれば、ここから大幅な上昇が期待できる」と分析している。
仮想通貨アナリストのミキブル・クリプト氏は、「3週間足レベルのXRPの値動きは2017年の再現のように見える」とXで投稿。強気ペナントからのブレイクアウトにより1300%超の上昇で過去最高値3.40ドルまで到達した2017年と同じ展開になる可能性があると述べた。
強気ペナントとは、急激な上昇(フラッグポール)のあとに、小さな対称三角形(ペナント)で一時的な調整が入るチャートパターンで、その後は上方向への継続が期待される。
このパターンが典型的に示すターゲットは、直前の上昇幅と同等の値幅分の上昇であり、XRPの場合は現在の価格水準から530%上昇し、14ドルに到達する可能性がある。
過去には、チャートのフラクタル構造、エリオット波動理論、フィボナッチ拡張を用いた分析で「XRPは27ドルに到達する可能性がある」との予測も出されていた。また、米国で現物XRP上場投資信託(ETF)が承認されれば、価格は1100%上昇し25ドルに達するとする見解もある。
回復のカギは200日間移動平均線の奪還
XRPは4月10日から始まった回復基調の中で、相対力指数(RSI)が売られすぎ水準の29から52まで上昇しており、さらなる反発の余地があるとみられている。
現在、XRPの強気派は50日間単純移動平均線(SMA)である2.27ドルの突破に注力している。
とくに、200日間SMAの2.37ドルから2.65ドルの間の抵抗ゾーンをサポートに転換できるかが重要とされており、このゾーンを上抜けて終値を形成できれば、3.00ドルや過去7年間の最高値である3.31ドルへの再挑戦が視野に入る。
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