米国の大手銃器販売サイト 支払い手段としてステーブルコイン「フリーダムコイン」導入

米国の大手銃器販売サイト、GunBroker.comは、新しい支払い手段として「フリーダムコイン(FreedomCoin)」と呼ばれる仮想通貨を導入する。コインの開発を手掛けるブロックチェーンスタートアップのICOxイノベーションズが29日に発表した。この仮想通貨は、米ドルとペッグしたステーブルコインだ。ICOxは「規制に合致した企業用通貨になる」と謳っている。

新しい仮想通貨は、GunBroker.comでの購入に使われる。発表によれば、Gunbroker.comは「狩猟用や競技用の銃器販売では世界最大のサイト」といい、470万人以上の顧客を有し、取引額は年6億ドルに及びという。

「銃を購入したことがある人ならだれでも、伝統的なクレジットカード会社や他の金融機関に対応するのがどれほど骨の折れることか知っているだろう」と、Gunbroker.comのCEO兼CTOであるスティーブン・アーバン氏は語る。

「いま、私たちはその問題を解決し、銃やアウトドア愛好家に対してまったく新しいデジタル決済の世界を提供できるようになる」

ICOxイノベーションはプレスリリースの中で、今回の仮想通貨は顧客の本人確認(KYC)やマネーロンダリング対策(AML)、送金業の規制に準拠した形で提供すると強調している。

ICOxイノベーションは、写真業界大手のコダックが展開するブロックチェーンベースの画像著作権プラットフォーム「コダックワン」の開発を手掛けている企業だ。

米国ではクレジットカードによる銃購入を規制しようとする動きも出ている。例えばニューヨーク州年金基金は昨年、VISAやマスターカード、アメリカンエクスプレスといった企業に対して、銃や弾薬といったもの購入を拒否するシステムを導入するように求めている。今回の仮想通貨導入もこういった動きに対する対応の一つとみられる。

ステーブルコインとは、法定通貨や金などの現物資産に裏付けられた仮想通貨。仮想通貨の問題点として値動きが大きく個人や企業の経済活動では運用しにくい事がある。そこで安定した(ステーブルな)仮想通貨を実現すべく、円やドルといった法定通貨や金などの実物資産の値動きと連動させた仮想通貨が開発された。ペッグ通貨とも表現され、例えばドルと連動する仮想通貨はドルペッグ通貨と表現される。

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