金融安定理事会(FSB)は4月14日にG20向けの書簡の中でステーブルコインに対する世界的な規制の必要性を訴えた

「支払い手段や価値保存手段として国内外でグローバルステーブルコインが使われることに対する潜在的なリスクを和らげることを我々の提言は目的としている。一方で国内で担当官庁が施策を講じられるように責任あるイノベーションを十分なサポートしてと柔軟性を提供する。」

FSBは、各国の規制機関がステーブルコインで協力する必要性やマネーロンダリング対策の徹底、法的な透明性の担保やデータ管理の必要性など10の提言をまとめた。

FSBの提言は、ステーブルコインに使われる技術にかかわらず「同じビジネス、同じリスク、同じルール」という原理が適応される。

またFSBは、ステーブルコインが脅威になるシナリオとして、資本規制をあげた。

「危機的な状況で一部の国の世帯が(ステーブルコインを)現存する法定通貨より安全な価値保存手段とみなしてしまうかもしれず資本流出を悪化させるかもしれない」

今回のFSB提言は2019年6月のG20での呼びかけに応じたものだ。2020年7月15日までパブリックコメントを募集し、最終的な提言は2020年10月に発表される。

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン