ドバイを拠点とする仮想通貨マーケットメイカーのDWFラボは、トランプ大統領とその息子たちが支援する分散型金融(DeFi)プロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャル(WLFI)」に2500万ドルを投資したと発表した。DWFラボは同時に、米ニューヨーク市にオフィスを開設し、米国市場への本格進出を進めている。

DWFラボは4月16日の発表で、WLFIトークンをプライベート取引を通じて購入したと明かした。トークン保有者として、今後はWLFIエコシステムの意思決定にも投票を通じて関与していくとしている。

WLFIは2024年9月16日に立ち上げられ、DeFiと米ドル連動型ステーブルコインの普及を目的としている。ローンチ時にトランプ氏は、「我々は仮想通貨と共に未来を受け入れ、時代遅れの大手銀行から脱却する」と述べていた。

ステーブルコイン「USD1」にも流動性提供へ

DWFラボによるWLFIへの出資は、同プロジェクトのステーブルコイン「ワールド・リバティ・フィナンシャルUSD(USD1)」への流動性供給も含まれる。

USD1は3月24日にBNBチェーンおよびイーサリアム上でローンチされたが、現時点ではまだ取引可能にはなっていないとプロジェクト側は説明している。

DWFラボは世界60以上の取引所に流動性を提供するマーケットメイカーであり、売買注文の供給を通じて取引の円滑化を担っている。

同社は今回の出資を機に、米国での事業展開をさらに強化する方針で、ニューヨーク市にオフィスを構えたと発表した。これにより、米国内の銀行、資産運用会社、フィンテック企業との提携を強化するとともに、米規制当局との関係構築も進める狙いがある。

WLFI、ローンチ以来の調達額は6億ドル超に

WLFIは2024年9月の立ち上げ以降、すでに6億ドル超の資金を調達している。

第1回トークンセールでは、200億WLFIトークンの販売により3億ドルを調達。さらに2025年3月14日には、50億トークンを1トークンあたり0.05ドルで販売し、目標額である2億5000万ドルの追加資金を集めた。これにより、公開トークン販売による資金調達総額は5億5000万ドルに達した。

また、2024年11月25日には、トロン創業者のジャスティン・サン氏が3000万ドル相当のWLFIトークンを購入。投資プラットフォームのWeb3Portは1000万ドルの投資を発表しており、ベンチャーキャピタルのオディヤナ・ベンチャーズも戦略的投資を行ったとされる(金額は非公開)。

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