今回の仮想通貨ビットコイン急騰は、12日後に推定されている半減期前のFOMO(乗り遅れることへの恐怖)なのか?
コインテレグラフは、半減期の影響について複数のマイニング専門家に取材をした。
ニューヨークで電力所とマイニング施設を運営するグリーニッジ・ジェネレーションのティム・レイニーCFO(最高財務責任者)は、マイニングの計算力を示すハッシュレートの先行きについて次のように話した。
「古い世代のマイナーがオフラインになる一方で、雨季に突入した四川省のマイナーが新たなマイニング施設とともにオンラインに戻ってくる。我々は最新のマイニング機器のみ導入しており、複数のシナリオを考慮に入れている」
ハッシュレートが高いほど、ビットコインネットワークのセキュリティが強化されることになる。また、一般的にハッシュレートが上がればビットコイン価格も上がると見られる。
一方、四川省のマイナーにとって、4~10月までは雨季のため地元の水力発電の電気代が安くなることから雨季は収穫期とみられている。
デジタル通貨の普及を推進するインターラプス・テクノロジーズのウェイン・チェンCEOは、ビットコイン半減期でハッシュレートが乱高下するかもしれないと指摘。ただ、過去11年間でビットコインへの信頼は高まっていることから、2020年の残りの期間でハッシュレートが上昇すると予想した。
対照的に仮想通貨デリバティブ取引所ジョーズ・リステッリ氏は、3月のビットコインキャッシュやビットコインSVの時と同じように半減期直後にビットコインのハッシュレート急落するだろうと予想した。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版