主なポイント:
9月に重要水準を維持したXRPは、10月の回復への期待を高めている。
2.81ドルのレジスタンス突破がカギで、テクニカル的には約30%上昇し3.62ドル到達が見込まれる。
XRPは月初に2.77ドル付近で取引され、過去2週間で14%下落した。2.75ドル付近を維持することで、10月に向けて回復の可能性が浮上している。
XRP価格は2.75ドルを維持できるか
アナリストによると、XRPは9月1日始値付近の2.75ドルで重要な局面を迎えている。
この水準は日足チャートにおける対称三角形の下限と重なり、ここを維持できれば下降トレンドライン(100日単純移動平均線=SMA)の2.86ドルを突破する可能性が高まる。この動きは最終的に強気ターゲットである3.62ドル到達につながる可能性がある。
グラスノードのディストリビューション・ヒートマップでは、約15.8億XRPが取得された2.75ドル付近に大きな需要の集中が確認されており、この水準の重要性が裏付けられている。
一方で、2.81ドル付近には供給の壁(100日SMA付近)があり、短期的な回復の妨げとなる可能性がある。
逆に、2.75ドルを割り込むと、2.00ドルに向けた売りが加速し、対称三角形の弱気ターゲットに達する恐れがある。
アナリストのハーディは日曜のX投稿で「XRPは依然として堅調な強気の持ち合いにある」と述べ、価格が2.72〜2.75ドルを維持する限り「上昇余地は残されている」と指摘した。
別のアナリストXForceGlobalは、XRPが2.75ドル付近で持ち合うほど、ブレイクアウトは強まるとし、20〜30ドルのターゲットも依然視野にあると付け加えた。
コインテレグラフは以前、フィボナッチ拡張分析に基づき、XRPが一時的に2.50ドルまで下落した後に反発する可能性があると報じている。
10月はXRPにとって不調の月
強気派にとって不運なのは、XRPが10月に弱い傾向を持つことだ。2013年以降、12年間のうち7回は10月にマイナスで終えており、平均リターンは約−4.58%にとどまる。
しかし、11月は最も好調な月であり、10〜12月はXRPにとって最良の四半期となる。Cryptorankのデータによると、この3カ月間の平均リターンは51%と唯一のプラス期間だ。
直近では、2024年第4四半期に約240%、2023年第4四半期に20%上昇した。2017年には10月1日から12月1日までで1,064%の上昇を記録している。
弱気局面であった2018年(−39.1%)や2022年(−29.2%)は例外だったが、いずれにせよ年末の第4四半期は一貫して大きな値動きを示している。
過去の傾向を踏まえると、2025年第4四半期にはXRP価格の動きが完全に反転し、その回復は10月半ばから始まる可能性がある。
XRP ETFが「Uptober」を後押し
10月はETF関連の話題がXRP上昇に追い風を与える可能性がある。SECの重要な判断期限が10月中旬に迫っている。
フランクリン・テンプルトンのXRP ETF決定は11月14日に延期された一方、REX/OspreyのXRPRは9月18日にローンチし、初日に3,800万ドル近い取引高を記録した。
グレイスケールの決定は10月18日に予定されており、その後も10月19日から25日にかけて他の申請の期限が相次ぐ。
アナリストによれば、SECの基準整備とリップル訴訟後の明確化を背景に、年末までに承認される確率は100%に達しており、初年度には40億〜80億ドルの資金流入が見込まれている。
ただし、市場参加者はこうした期待がすでに価格に織り込まれている可能性を指摘しており、承認が「事実売り(sell the news)」イベントになるリスクもある。
This article does not contain investment advice or recommendations. Every investment and trading move involves risk, and readers should conduct their own research when making a decision.