7月27日、ビットコインは1万ドルを回復した。ここ数週間は週末に下落傾向を見せたビットコインだが、今週末は来週のFOMCでの利下げを見込んで仕掛ける投資家も多いのではないかという声も出ている。

(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(7日間)」)

過去1週間、ビットコインのボラティリティ(変動幅)は小さかった。

米国ではこの時期から早くも夏休みを取り始める金融関係者も多い。前の週に仮想通貨がメディアの注目を集めすぎて、「度がすぎてうんざりした」という見方も出ている

一方、日本の投資家はビットポイントの仮想通貨流出事件や仮想通貨推進派の藤巻氏が参議院選挙で落選したショックから立ち直れず、取引量が伸びなかったのかもしれない。

来週の30日と31日はFOMC(連邦公開市場委員会)だ。FRB(連邦準備理事会)が0.25ポイントの利下げをするというのが大方の予想で、中には0.5ポイントの大幅利下げ予想もある

米マーケット調査会社のトム・リー氏は、米国時間で今週末はビットコインが動くかもしれないと指摘「利下げ=ドル安=ビットコイン上昇」と分析し、ここ数週間続いた弱気な週末というパターンが崩れるかもしれないと予想した。

執筆時点の米ニューヨークの時刻は、7月27日(土)午前3時ころである。

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