おそらく読者は気づいてないかも知れないが、私は気付いてしまったのだ、私の利用しているビットコインウォレットでの取引に、最近とても時間がかかってしまっているということに。そして、遅延がありますとの警告が表示され、あまつさえ何故遅れ待たされているのか、という理由まで説明してくるようになったことに。そしてこれは2,3か月前に急に始まったことではなく、ブロックチェーン上のトランザクションの遅延は一年中不規則に起こり続けているのである。これには私の知る限り、2つの問題が関係していると思われる。今回はその主な原因と解決策について紹介しようと思う。

 

ブロックサイズの議論

 

2015年の夏、ブロックサイズの議論はかなり白熱していた。ビットコイン・プロトコルが初めてトランザクションに負担がかかっている兆しを見せたからだ。大手企業の中には、ブロックサイズを8MBまで上げればブロックチェーン上のトランザクションの混雑を軽減できると主張しているところもあった。次のSegregated Witnessのような効率の良いアプリケーションが年末前にリリースされ、70%ほどの効果的なサイズに増え、Lightning Networkがそれほど遠くない未来に登場すると見られている。

もし、空のブロックが多く存在し、世界がビットコインを利用したいと熱望していなければ、そして主流メディアが好んで烙印を押したがるように、ビットコインが実際に”死んでいる”のだとしたら、それならば問題は全くないだろう。しかし悲しいかな、ビットコインはかつてない程に人気があるにも関わらず、一日のトランザクションの総量は横ばいになってしまっているのだ。おそらく一番考えられるのは現在の1MBの制約が原因だろう。全体的なスペース以上にトランザクションが増えているように見える、つまり、ブロックサイズが1番目の問題なのである。しかし、前述の通り、解決方法は存在する。

 

常に問題はお金にまつわること

 

私の利用しているウォレットによれば、トランザクションごとにマイナーに支払われる報酬が遅延の原因を引き起こしているらしい。21.coがその原因を調べている。以下のグラフをご覧いただきたい―