ビットコイン(BTC)が7日に数時間で9,000ドルも暴落したのは、レバレッジをかけたトレーダーが原因のようだ。仮想通貨アナリストのウィリー・ウー氏は8日の連続ツイートの中で、BTC/USDが42,800ドルの安値まで急落した原因の真相を探った。
ビットコインの証拠金の借り手と建玉が原因か
ビットコインの大幅な価格下落に関して様々な噂が飛び交う中、アナリストたちは暴落の要因を調べるため、データを精査している。
新型コロナウイルスに端を発した2020年3月の暴落との類似点が指摘される一方で、7日の急落とは大きな違いがあると、ウー氏は主張する。
「BTCのフラッシュクラッシュはレバレッジ解消が原因であることがほとんどで、COVIDのクラッシュもデリバティブが過剰反応した点で似ているが、当時は投資家に支えられていた。今回は完全に乖離していて、謎だ」
ウー氏はその後、今回の暴落は証拠金の借り入れと建玉の結果ではないかと指摘。「建玉量はそれほど多くなかったにもかかわらず、スポットの証拠金の借り入れも暴落の前にピークに達していた」とし、古典的なドミノ効果のように、ポジションが解消されて大規模清算が起き、スポット価格に深刻な影響を与えたいう。
Typo. Open Interest was NOT crazy high, it was within normal bounds.
— Willy Woo (@woonomic) September 8, 2021
「健全な浄化」
しかし、ビットコインの反発の強さと投資家の継続的な買いを見ると、今回の出来事に長期保有者は関係ないようだ。
オンチェーンのモニタリングリソースであるWhalemapによると、新規参入の大口投資家が売りサイドの圧力の大部分を提供したという。
「昨日は売りが出た。この動きは非常に激しく、大量のビットコインが現物市場で売られた」とツイートした。
「しかし、誰が売ったのか?ホドラーではない。ほとんどがクジラで、ごく最近になってBTCを購入した人々だ」

一方、アナリストのウィリアム・クレメンツ氏は、7日の大量清算によってデリバティブ市場がリセットされたことを歓迎した。
「投資家の活動強化+レバレッジのかかった投機家が一掃された=健全な浄化だ」と、Woo氏の調査結果と合わせて結論づけた。