ホワイトハットハッカー(ホワイトハッカー)が、仮想通貨およびブロックチェーンプロジェクトの脆弱性などセキュリティホールを報告・修正することで、過去2ヵ月間で少なくとも3万2000ドル(約331万円)の報奨金を獲得した。脆弱性開示・管理プラットフォーム「ハッカーワン(HackerOne)」で実施された。

ホワイトハットハッカーは、善良な目的のもとハッキング技術を駆使する者の総称。テック系ニュースサイト「ザ・ネクスト・ウェブ(TNW)」が運営する「ハードフォーク」が5月20日に報じた

この報奨金は、3月28日から5月16日までの間に、ブロックチェーン関連企業15社によって支払われた。また計30件の脆弱性報告として公開文書が作成された。

(企業ごとの脆弱性報告・修正件数 出典: ハードフォーク「Hackers made $32K in 7 weeks by fixing bugs in cryptocurrency projects」)

報奨金は、脆弱性ごとに設定されており、脆弱性の悪用によりその程度損害を受けるかによって金額が異なっている。ハードフォークによると、日本人企業家の長谷川潤氏が創設した仮想通貨オミセゴー(OMG)の運営企業オミセが授与した報奨金の大部分は約100ドル(約1万1000円)だったという。

一方、仮想通貨イオス(EOS)開発企業「ブロック・ワン(Block.One)」、仮想通貨エタニティ(AE)運営のスタートアップ企業「エタニティ」は、この2ヵ月間でそれぞれ1回あたり1万ドル(約110万円)を報酬として授与した。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版