世界の金融機関がフィンテックの本命としてブロックチェーン技術にこぞって投資する理由とは?(全3話中2話目) | コインテレグラフジャパン

本記事は連載記事となります。前回の記事はこちら

ブロックチェーンによる劇的なコスト削減

パブリック型のブロックチェーンでも、トランザクションフィーなどの劇的なコスト削減につながる事は間違いありません。しかし、更なる劇的な削減は、プライベート型のブロックチェーンによってもたらされると言っても過言ではありません。

 

と申しますのも、そもそも弊社が提供している技術がプライベート・ブロックチェーン中心ですので、手前味噌ながらその実数値から如何ほどのコスト削減につながるかを見てみましょう。

 

まず日本の金融機関が、1日あたり300万トランザクションを処理する勘定システムを常識的な見積もりで構築する例を考えて見ましょう。

 

当然ですが「ゼロダウンタイム」を目標とするため、機材には1台数千万円以上のサーバー複数台を中心としたシステム構成が常識です。それを取り巻くミドルウェア選定から開発など諸々の人件費を含め、一般的な見積もりでは初期費用が数十億円。保守運営費用(年額)が通例でその約10分の1ですから月額数千万円はかかるでしょう。大きくのしかかる償却費に加え、システムが存続する限りこれが固定費として永続するという訳です。

 

ではそれを、弊社mijinの例で恐縮ですが、クラウド上で稼働するプライベート・ブロックチェーンに置き換えるとして、如何ほどのコストで実現できるでしょうか?当然、セキュリティや性能、整合性における妥協はなしです。

 

まず、1日あたり300万トランザクションであれば、地理的に分散してインターネットで接続された数台のクラウドインスタンスで稼働できます。必要なスペックはメモリが8ギガバイト。CPUは4コアで充分です。そのマシンが物理的に離れた3カ所のリジョンに2台ずつで合計6台。月額費用は合計数万円にも満たないでしょう。</