仮想通貨トレーディング・プラットフォームを手がけるジェミナイが11日、モバイル版の仮想通貨取引アプリを発表した。創業者であるウィンクルボス兄弟は「仮想通貨冬の時代は居心地が良い」とし、今だからこそ仮想通貨の普及に向けたサービス開発に集中できるという楽観的な見方を示した。

ジェミナイのブログによると、新たなアプリでは、仮想通貨の売買ができるほか、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)とZキャッシュ(ZEC)のリアルタイムとヒストリカル分析ができる。また、利用者は、ポートフォリオ全体の価値を見ることができるほか、特定のコインの価格変動について通知を受け取ることができる。

さらにジェミナイは、「The Cryptoverse(ザ・クリプトバース)」と言われる複数の仮想通貨をまとめて販売するバスケット取引のサポートも開始した。

ジェミナイの創業者であるウィンクルボス兄弟は、11日のブルームバーグとのインタビューの中で、仮想通貨市場に対して強気な見方を示した。

テイラー・ウィンクルボス氏が「仮想通貨冬の時代は居心地が良い」と述べる一方、キャメロン・ウィンクルボス氏は、「内部で開発に集中することができる」と仮想通貨市場の暴落を前向きに捉えた。

また、キャメロン・ウィンクルボス氏は「ジェミナイは機関投資家向けという認識が高まっている」ことに対して、ジェミナイの投資家層は幅広く「個人投資家の取り込みも始まったばかり」と発言。2019年のゴールの一つにアジアの仮想通貨市場への進出をあげた。