韓国の仮想通貨取引所大手ビッサムは4月7日、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のレバレッジ取引をグローバルプラットフォーム上で開始したと発表した。当初BTC/USDT、ETH/USDTのペアのみで、レバレッジ倍率は最大5倍という。

3月13日の大暴落から4週間程度しか経過していないものの、同取引所は「仮想通貨取引に関する需要の急増」を指摘し、それに対応した取り組みと説明している。

3月13日の大暴落により現金化急増

3月12日~13日、多くの仮想通貨の価格がが2日足らずで50%以上下落した。コインベースが同社ブログで公開したスキューを基にしたデータによると、この大暴落により、ビットコイン市場では、記録的といえるほど多くの投資家が現金化を急いだという。

(出典: コインベース)

コインベースが示したデータによると、暴落前には、デリビット、CME、FTX、ビットフィネックス、フォビ、バックト、OKEx、バイナンス、クラーケン、バイビット、ビットメックスで合計約40億ドル(4346億円)相当のレバレッジをかけたBTCポジションがオープンしていたと推定しているという。

大暴落後、これら11取引所におけるレバレッジポジションは10億ドル(薬1087億2000万円)を下回り、75%以上減少したそうだ。

ビットサムのレバレッジ取引が示す「需要の急増」

ビットサムのレバレッジ取引は、前述の大暴落からわずか4週間程度で開始されたことになる。

プレスリリースにおいて、同取引所(ビットサム・グローバル)は、「新型コロナウイルス(COVID-19)危機による各国のロックダウン(都市封鎖)とあいまって、世界的な経済の減速」が世界貿易への脅威となる中、「世界中の人々がデジタル資産への関心を高め」仮想通貨業界に注目していると主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版