仮想通貨批判派のウォーレン・バフェット氏、インド・ブラジルのフィンテック企業に6億ドル投資

米著名投資家のウォーレン・バフェット氏が会長兼CEOを務めるバークシャー・ハサウェイが、2つのフィンテック企業に約6億ドルの投資をしていることが明らかになった。米経済紙ウォール・ストリート・ジャーナルが29日に報じた。バフェット氏は仮想通貨に対する懐疑論者として知られているが、新しい金融の潮流に乗り遅れないようにしているのだろうか。

今回のフィンテック企業への投資は、バークシャーのポートフォリオマネージャーの1人であるトッド・コムズ氏が主導したといわれている。今年8月、バークシャーはインド最大のモバイル決済企業であるPaytmの親会社の約3億ドルの株式を購入したと報道された。

もう1つの投資はつい最近、1週間ほど前に行われた。ブラジルの決済企業StoneCoの新規株式公開(IPO)を通じて株式を取得した。決済分野でStoneCoはブラジルで第4位の規模を持つという。

バフェット氏はこれまでテック分野への投資は自分の専門分野ではないと公言していた。

WSJは今回の2社への投資は、バークシャーにとって新しい取り組みだと指摘する。バークシャーはコカ・コーラや鉄道会社、銀行・保険会社といった分野の優良企業への投資を進めており、2018年時点での運用資産は7110億ドルにも上るという。

バークシャーがインターネットやテクノロジーサイドに移行しようとしているのだろうか。

WSJは一定の留保をつけている。PaytmとStoneは、インドとブラジルにおいてその市場において力を持つ企業であり、金融分野はいまだ厳しく規制されている分野であることを強調している。逆にWSJはバークシャーの参入が、フィンテック分野の「成熟化」の兆候であると述べている。

バフェット氏は、ビットコインを「殺鼠剤」と批判するなど、仮想通貨への強硬な懐疑論者としても知られている。過去にはビットコインは「何も生産しない、仮想通貨購入は投資といえず」とも発言。バークシャーの副会長であり、バフェット氏の右腕であるチャーリー・マンガー氏も仮想通貨を「愚かだ」と痛烈に批判している。