米第三番目の富豪でバークシャーハサウェイ社のCEOであるウォーレン・バフェット氏が、「ビットコインを買うのは投資ではない」とし再び仮想通貨に批判的なコメントを行った。28日、米オマハにてYahoo Financeに語った

 「農場、マンション、株式等を買うのは全うな投資といえる。投資(先のビジネスや生産)からリターンがもたらされると期待できるからだ。だがビットコインやその他仮想通貨等を買ったとしても、それらは何も生産しない。ただ単に、後から買った人がより高い値段を払うことを願っているだけだ。

 さらに、「誰もそれ(ビットコイン)が何かさえわかっていないまま」行われる「ゲーム」や「ギャンブル」だとした。

 「オマハの賢人」として米国民や経営者から尊敬を集めるバフェット氏はこれまでも仮想通貨に批判的なコメントをしてきた。今年1月には「仮想通貨についてはなにも知らない」としつつも「必ず悪い結末が来る」と批判していた。 

 バフェット氏の批判の根拠になっているのは「内在価値の不在」だ。ビットコインには株式のように裏付けとなるビジネスや商売がないので、同氏からよく連想されるバリュー投資とよばれる価値評価手法が使えない。ちなみに同氏は「金はなにも生産しない」という論理で、金の投資にも批判的なコメントをしたことがある。