ゴールドマンサックスが仮想通貨のトレードデスクを開設する計画を取り止めたと報じられる中、RBCキャピタルのミッチ・スティーブ氏がCNBCのインタビューに答えて、全く悲観していないという見解を明らかにした。

「ウォール街はもうビットコインに愛想を尽かしたのか?機関投資家のビットコイン熱が冷めたのか?」という質問に対して、スティーブ氏は「そんな大きな懸念材料ではない」と否定し「連絡を取っている機関投資家は今でもビットコインの動向に注目している」と発言。その上で次のように述べた。

「ゴールドマンサックスが苦戦しているのは機関投資家に投資をさせる方法だ。ゴールドマンサックスはサークルに出資をしたことで個人投資家のトレーディング情報を入手できるようになったが、機関投資家サイドの方は難しいということだ。機関投資家を巻き込むたの次のステップとして、ビットコインETFが承認されなければいけないということに気づいたのだろう

ゴールドマンサックスは、2015年に仮想通貨投資アプリを手がけるサークルが実施した5000万ドルの資金調達ラウンドに参加した。

またスティーブ氏は、今後短期的に投資家が消化しなければいけないイベントとして、ビットコインETFの可否判断と仮想通貨ヘッジファンドの閉鎖を指摘。去年の12月仮想通貨相場が好調だった時に資金調達をした仮想通貨ヘッジファンドが今後閉鎖に追い込まれるだろうと予想し、ネガティブ材料として消化しなければならないと述べた。