共和党の大統領候補であるヴィヴェク・ラマスワミ氏が討論会で、SECのゲーリー・ゲンスラー委員長や他の「三文字の機関」を厳しく批判し、仮想通貨の進化に規制機関が追いついていないと主張した。
2024年の大統領選挙に向けた第4回共和党討論会で、ラマスワミ氏はゲンスラー委員長が議会で、イーサリアムのネイティブ通貨であるイーサ(ETH)をコモディティと見なすべきだと認めなかったことは「恥ずかしいにもほどがある」と述べた。
@VivekGRamaswamy and @RonDeSantis talk crypto in the GOP primary debate pic.twitter.com/mQEPAmhfT5
— Taylor Barr (@taylorjbarr) December 7, 2023
ラマスワミ氏には、バイナンスのCEOであるチャンポン・ジャオ氏の最近の和解を取り上げ、彼の仮想通貨に友好的な政策がどのように詐欺を防ぐことができるのかという質問が向けられた。「詐欺師や犯罪者、テロリストは長い間、人々を欺いてきた」とラマスワミ氏は答え、「我々の規制は現在の状況に追いつく必要がある」とした。
「SBFがFTXで行ったことが示すのは、現行の枠組みが機能していないという事実だ」とラマスワミ氏は討論会で述べた。
ラマスワミ氏に続き、同じく仮想通貨支持者であるロン・デサンティス氏も仮想通貨問題に言及し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入には断固反対すると繰り返した。「我々が直面する危険の1つは、バイデンが望む中央銀行デジタル通貨だ。彼らは現金と仮想通貨をなくし、あなたの購入を監視するだろう」とデサンティス氏は語った。「大統領に就任した初日に、CBDCのアイデアをゴミ箱に捨てる」とも主張した。
ラマスワミ氏は、キャンペーンの中心テーマとして仮想通貨を掲げている数少ない大統領候補の一人である。特筆すべきは、彼が共和党大統領候補として唯一仮想通貨政策の枠組みを明らかにしたことだ。
無所属で出馬を表明しているロバート・F・ケネディ氏も、仮想通貨をキャンペーンの基礎としており、大統領に選出されればビットコインで米ドルを裏付けるとまで言った。
大統領選を離れても、仮想通貨は最近アメリカで注目を集める問題となっており、民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員は、上院再選キャンペーンの一環として「仮想通貨への戦争」を宣言している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン