イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、レイヤー2のブロックチェーンが単なるスケーリングのためのものではなく、イーサリアムエコシステムを単一のチェーン以上に成長させる「サブカルチャー」の結節点でもあると語った。
ブテリン氏は自身のブログでレイヤー2ブロックチェーンの技術革新以外の利点を検討し、このレイヤーが仮想通貨のサブカルチャーの活動の場としても機能することを主張した。
これらのサブカルチャーの1つには、インフラとツールを構築するが、その使用方法には関与しないオールドスクールの「サイファーパンク」がある。一方、フィランソロピックな「リージェンズ」は、コミュニティに公共財を提供することに焦点を当てている。
さらにミームコインやNFTから利益を得ようとする投機主導の「ディージェンズ」も存在する。ブテリンは、これらのサブカルチャーがスケーリング、仮想マシン設計、およびアプリケーション選択においていくつかの異なるアプローチをもたらしたと説明した。
「レイヤー2が行動のための究極の舞台となっていることを示している」とブテリンは語った。「例えば、営利志向のグループと猿の絵を買う人々は非常に異なる文化を持っている」
しかし、ブテリンは、ブロックチェーン開発者は特定の観客を引き付けるために行う決定が他の観客を排除する可能性があることを理解すべきだと警告している。「もしブロックチェーンが『カジノチェーン』としてしか認識されなくなった場合、非カジノアプリケーションを導入するのは難しくなるだろう」。
ブテリン氏は「文化的多元主義」を提唱
ブテリンは、イーサリアムのレイヤー2におけるすべてのサブカルチャーが「文化的多元主義」の概念によってバランスが取れると楽観的に考えており、最終的にはイーサリアムエコシステムに利益をもたらすと主張する。
「文化的多元主義は、あるサブカルチャーがコア開発に焦点を当てる一方で、別のサブカルチャーがエコシステムの『エッジ』を成長させることを可能にする」とブテリンは説明する。

ブテリンは、オプティミズムでより多くの女性がリーダーシップを取るようになったことや、ZKSyncが「同時にサイファーパンクでありユーザーフレンドリーである」ことにコミットしていることなど、イーサリアムのレイヤー2でいくつかの文化的専門性が出現したことを強調した。
また、これらのサブカルチャー間の「インセンティブの不一致」による衝突から多くの課題が待ち受けていることを認めたが、それらはやがて解決されると確信しているという。
「イーサリアムは現在進行形の実験であり、エコシステムが難しい問題に正面から取り組む意欲があることが私をエキサイトさせる一因だ」
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