ベトナム教育訓練省(MOET)は2021年までにブロックチェーン技術をディプロマの発行に導入することを計画している。

11月18日の発表によると、同省はシンガポールを拠点とするスタートアップ TomoChain と提携し、ベトナム国内学生証を TomoChain が独自に開発したブロックチェーンプラットフォーム上に記録してきた。

「国民資格アーカイブ」プロジェクトの一環として、MOET はベトナムにおける高校以上の教育・訓練機関が与えるあらゆる種類のディプロマをブロックチェーン上で発行する計画を立てている。新しいシステムは2021年に年度末を迎える学年度から有効になる予定と報じられている。

発表によれば、ベトナムの新たなブロックチェーンベースの証明書システムは学生資格を透明かつ変更不可能な形で検証できるように設計されている。この新システムは就職あっせん機関と人材資源部門が長年担ってきた検証プロセスに取って代わることが期待されている。ベトナム教育訓練省のグエン・ヴァン・フック次官は次のように述べている。

「ディプロマと証明書の管理はテクノロジーによって解決されねばならない問題だ。それは社会全体にとって有意義であり、とりわけディプロマ管理システム、そして教育一般にとってもコスト効率が高い」。

TomoChain のキン・チャトゥルヴェディ最高事業開発責任者はコインテレグラフの取材に対し、今回の取り組みは TomoChain が行政機関に対してサービスを提供する初めてのことだと述べた。「ベトナム政府がブロックチェーン企業と協力しているのも初めてだ」とチャトゥルヴェディ氏は強調している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン