台湾拠点のベンチャースタジオNogleは、レガシー・トラストのアセット部門である香港拠点の仮想通貨カストディアン、ファースト・デジタル・トラスト(FDT)に、300万ドル(約3億1500万円)投資した。FDTはアジア市場の金融カストディアン向けの独自仮想通貨プラットフォームを開発する。

FDTの仮想通貨向けRapid Settlement and Clearing Network (RSCN:高速決済および決済ネットワーク)取引プラットフォームは、5月に公開予定。同プラットフォームは、アジア市場にとってシルバーゲート・エクスチェンジ・ネットワークの代わりとなるソリューションとなる可能性があるという。

同社は、最初は仮想通貨と法定通貨に限定されるが、将来的には証券のトークン化の提供まで拡大する可能性を示唆している。ユーザーらは、アジア圏で仮想通貨をシームレスに送受信できるようになるそうだ。

Nogleは、他にもメッセンジャーアプリのテレグラムに250万ドル(約26億円)の投資など積極的な投資を繰り返している。仮想通貨取引所BTSEやフィンテック企業のTNGにも金融支援を実施している。

FDTは、Nogleとの提携に関して、RSCNプラットフォームをさらに開発を進め、レガシー的な金融サービスにデジタル資産をもたらすと述べている。FDTのガンナー・ジャエルブCOOは、以下のように述べている。

我々2社間の唯一無二なシナジーが、我々の人々が仮想通貨を自由に取引してトランザクトできる世界を生成するビジョンを加速する

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン