投資会社ヴァンエックが、米国でのアバランチ上場投資信託(ETF)の申請を視野に入れ、デラウェア州で登録を行った。

デラウェア州の公式ウェブサイトの公開記録によれば、3月10日、ヴァンエックは「ヴァンエック アバランチETF」という名称の仮想通貨投資商品をデラウェア州に登録した。

ヴァンエックによる他の仮想通貨ETFと同様に、今回の登録もデラウェア州のトラスト法人サービス会社として申請番号10125689で登録されている。

ヴァンエックによるデラウェア州での登録. Source: Delaware.gov

ヴァンエックによる4つ目の仮想通貨ETF登録

今回の申請により、アバランチはヴァンエックがデラウェア州で単独ETF登録を行った4番目の仮想通貨となった。これまでに登録されたのはビットコイン、イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)だ。

ヴァンエックは2024年6月に米証券取引委員会(SEC)にソラナETFの申請を行った最初の企業の1つだ。

ヴァンエックは2024年に米国初のビットコインETFの発行企業の1つとなり、仮想通貨市場における主要ETFプロバイダーの一角を担っている。また、2017年にはビットコイン先物ETFを初めて申請した企業でもある。

他のETF発行企業によるアバランチETFの申請状況

アバランチは、エミン・ギュン・シリル氏率いるアバラボによって2020年に立ち上げられた。このプラットフォームはマルチチェーンのスマートコントラクトと分散型アプリ(DApp)の展開を目的とし、イーサリアムと競争するために設計された。

アバランチのネイティブトークンAVAXは2021年に時価総額でトップ10入りを果たしたが、現在は20位に位置し、時価総額は約70億ドルとなっている。

仮想通貨コミュニティの一部では、ヴァンエックがアバランチETFを登録しながらもXRP ETFの登録を行っていない点が指摘されている。

ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者であるマシュー・シーゲル氏がリポストしたXの投稿には、「ヴァンエックはXRP ETFを申請する前にAVAX ETFを申請した。マシュー・シーゲル氏、君の背後で誰がXRP ETFを申請するなと指示しているんだ?」というコメントがあった。