14時2分時点のドル円は108.52円。NY市場終値近辺での推移となっている。

昨日は米国10年債利回りが1.777%まで下落し、ドル円も108.39円まで下げた。米中貿易協議の「第一段階」合意の進展が見えないことに対する不安が膨らんだためだ。

さらに、米議会上院が本日、香港での人権尊重や民主主義を支援する「香港人権・民主主義法案」を全会一致で可決したと伝わり、米中対立が激化するとの懸念が強まっている。

本日の米国10年債利回りは1.745%まで低下、ドル円の安値は108.36円と昨日の安値を下回った。円高を嫌気して、日経平均株価も下げ幅が一時200円を超えた。

トランプ大統領が、中国との通商協議で合意不成立なら「関税を引き上げる」と改めて明言したことも嫌気された。

依然として、下値への警戒感が必要だろう。

今晩の予定では、10月29日・30日開催分のFOMC議事録に注目している。

テクニカル分析

ドル円予想レンジ 107.75円~108.75円

昨日に続き、米国10年債利回りのチャートから見ていこう。

本日の下げで、10月6日の安値1,515%からの上昇トレンドを明確に下回った。100日移動平均線1.72%や11月1日の安値1.67%が下値のメドになるだろう。

ドル円のチャートは以下の通り。

ドル円も8月26日の安値104.45円を起点とする上昇トレンドラインを明確に下回っているので、やはり下値警戒感が強い。14日の安値108.25円を下回ると、1日の安値107.89円、100日移動平均線の107.71円がメドになるだろう。