米国市場では、ブルームバーグ通信が「米国と中国は貿易協議の第一段階で原則合意したようだ」と報じ、ドル円は109.44円まで上昇した。

報道によると、米国は中国に対して、15日に予定している対中制裁関税第4段の発動取りやめと既存の追加関税の半減を提案しているようだ。

NYダウは高値28224.95ドルと一時300ドル以上の値上がり、米10年債利回りも1.924%まで上昇した。

また、7時過ぎに英BBCが出口調査に基づく議席予想として、ジョンソン首相率いる与党・保守党が過半数を確保する勢いだと報じた。これを受けてポンドが急伸。ドル円も109.56円まで上昇した。

米中貿易協議の合意期待や、英総選挙の保守党過半数の報道で、リスクオンの流れが強まっている。

ドル円テクニカル分析と相場見通し

今日のドル円予想レンジ 109~110円

ドル円のチャートは以下の通り。

本日の高値は109.56円と、2日の高値109.73円が視野に入る。ただ、米国市場で米ドル指数先物は高値97.523まで上昇したが、引けは97.25と伸び悩んだ。FRBは来年の政策金利を据え置きする可能性が高いと見られており、ドルの上値は重い。ドル円が一気に110円を突破するのは難しいだろう。