米財務省は21日、外国資産管理室(OFAC)の制裁対象リストに麻薬の製造と密売の容疑で中国籍3名を追加した。

麻薬の密売で得た利益を仮想通貨によって資金洗浄し、中国や香港の銀行に送金したという。米財務省は取引に使われたとされるビットコインとライトコインのアドレスを公表した。

財務省の発表によると、3名は国際的な麻薬の製造密売組織を運営し、米国の麻薬を蔓延させていると指摘。数百パッケージの合成オピオイドなどの違法薬物を米国内に持ち込んだとしている。

SDNリストは国家の安全保障を脅かすものと指定した企業や個人を公表するもので、リストに記載された制裁対象は米国内に保有する資産が凍結される。

OFACは2018年に初めて、イラン人2人を制裁対象としてBTCアドレスをリストに掲載している。

【関連記事:米財務省:仮想通貨ランサムウェア関与のイラン人に制裁措置、ビットコインアドレスが初めて制裁リストに