米議会上院の民主党議員グループが、メタ社のマーク・ザッカーバーグCEOに対し、ソーシャルメディア大手の仮想通貨詐欺への対応を求めた。

ワシントンポストの報道によると、ロバート・メネンデス、シェロッド・ブラウン、エリザベス・ウォーレン、ダイアン・ファインスタイン、バーニー・サンダース、コーリー・ブッカーの各上院議員は、仮想通貨詐欺の検出、法執行機関との連携、詐欺被害者の支援にメタが取り得る行動をザッカーバーグに求めたという。メタは現在、フェイスブック、ワッツアップ、メッセンジャー、インスタグラムを管理している。

「他のソーシャルメディアプラットフォームやアプリにおける最近の詐欺の報告に基づいて、我々はメタが消費者に大きな被害をもたらす仮想通貨詐欺の温床となることを懸念している」と上院議員のグループは述べている。

議員らは、ソーシャルメディアと仮想通貨を「詐欺の燃えやすい組み合わせ」と指摘した6月の連邦取引委員会の報告書を引用した。同委員会は、2021年に発生した10億ドル相当の仮想通貨関連詐欺のおよそ半分が、ソーシャルメディアのプラットフォームから発生していると指摘していた。

「ソーシャルメディアを発端とする詐欺で失われたと報告された10ドルのうち4ドル近くが仮想通貨で失われ、他の支払い方法よりもはるかに多くなっている。これらの報告で確認された上位のプラットフォームは、インスタグラム(32%)、フェイスブック(26%)、ワッツアップ(9%)、テレグラム(7%)だった」

さらに、民主党の上院議員らは、英語以外の言語でも詐欺の可能性を警告するようメタ社に要請した。メタ社の広報担当者アンディ・ストーン氏は、「詐欺を検知・防止するためにかなりの資源を投入している」と述べたという。議員らはザッカーバーグに対し、10月24日までに詳細な情報を回答するよう要求している。