パラオ政府は、7月26日に米ドルペッグのステーブルコインに関するパイロットプロジェクトを開始する予定だ。新しいコインはXRPレジャー上で発行される。
パラオ政府は、パイロットプロジェクトの一環として最初のパラオステーブルコイン(PSC)を政府職員に対してリリースする予定だ。これは、ボランティアを使ってさまざまなデバイスで購入テストが数日間行われた後に発表された。
「クルック(The Kluk)」というニックネームがつけられたPSCは、5月にデビューしたリップルのCBDCプラットフォームを使った最新のプロジェクトとなる。リップルは当時、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行について20以上の政府と協議中だと主張していた。しかし、パラオとのパートナーシップはCBDCプラットフォームよりも前に締結されていた。リップルとパラオのパートナーシップは2021年に発表され、2022年にローンチする予定だった。
パラオは太平洋のオセアニア地域に広がる島しょ国で、人口は僅かに1万8000人ほどで、米ドルを法定通貨として使用している。
パラオでは既にデジタル居住者プログラムを持ち、クリプティックラボが支援するIDを発行しており、バイナンスBNBブロックチェーン上で非代替性トークンとして利用可能だ。パラオのルートネームシステムIDは、識別および本人確認目的で有効であり、いくつかの主要な国際組織に認識されている。その費用は月額20ドル強だ。
太平洋の島しょ国は近年、仮想通貨開発に積極的だ。例えば、マーシャル諸島はCBDCを発行し、分散型自律組織(DAO)を合法化している。トンガはビットコインを法定通貨として導入する計画を発表していたが、2023年1月の予定されていた導入は見送られたようだ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン