米国の債務が2030年までにGDPの98%に到達するという予測を米議会予算局(CBO)が発表した。仮想通貨業界からは仮想通貨の価値が高まるだろうという期待の声が出ている。

CBOによると、米国の債務は2020年はGDPの81%、2030年までに98%に到達する見込みだ。2049年までには過去最高となる174%になるという。

背景にあるのは、減税と福祉面などでの歳出増のコンビネーション。また長引く低金利政策の影響もあるとみられる。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、CBOディレクターのフィリップ・スワゲル氏は、「第二次世界大戦以来、失業率が低い状態が続く中で、我々の今回の予測ほど債務が高かったことは見たことがない」と懸念を示した。

このニュースを受けてコインベースのブライアン・アームストロングCEOは、「仮想通貨について検討すべきだ」と発言。次のように続けた。

「ほとんどの人々が、今日、仮想通貨をおかしなマネーもしくは投機的な資産クラスとみている。しかし、私はこの見方はひっくり返されるとみている。おそらく若い人々から始まり、政府の通貨を持つことがおかしなマネーを持っているとみなされるようになるだろう

先週、米国の財政赤字が2030年まで1兆ドル(約109兆円)を下回ることはないという予測を受けて、仮想通貨ヘッジファンド「イキガイ」創業者のトラヴィス・クリン氏は「ビットコインを保険として使うべき」と提案していた。

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