世界経済フォーラム(WEF)は26日、ステーブルコインは外貨準備高の米ドル優位となっている現在の状況を緩和することができるとの記事を掲載した。
記事は分散型金融の促進を目指すフュージョン財団のジョン・リウ氏とニューヨークに本部を置くラパ・キャピタルでシニアアドバイザーを務めるピーター・ライオンズ氏によって書かれた。
国際通貨基金(IMF)の2019年第1四半期のデータから、中央銀行が保有する世界の外貨準備高の62%を米ドルが占めていることの危険性を指摘。2008年のリーマンショック時にドル建て資産に集中したことで流動性危機が起きたことを挙げた。
さらには米ドル準備金のロックアップが世界経済を歪んだ形にしており、米国政府の債務とGDPを第二次世界大戦以来のレベルに押し上げているとし、そのために米ドル一強にならないように多様なデジタル通貨が必要とした。
その中でステーブルコインの開発によって、グローバルな流動性の元を多様化させ、ブロックチェーンの相互運用性を最優先課題にすべきであると主張。両者は、ステーブルコインには貿易や投資、銀行、支払い分野における「持続的で包括的、回復力があるグローバルシステム」を支える可能性があると強調した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン