米国の連邦裁判所は、論争を呼んでいるミームコイン「リブラ(LIBRA)」に関連した集団訴訟の一環として、ステーブルコインUSDCの約5765万ドル相当を凍結した。
コインテレグラフに共有されたオンチェーンデータによれば、USDC約5700万ドルが凍結された。5月28日、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所が一時的な凍結命令を承認した。
「昨日、連邦裁判所は我々バーウィック法律事務所の申立てに基づき、ティム・トレイナー氏の支援のもと、サークルが保有するUSDC約5765万ドルを凍結する一時的差止命令を出した」と、原告側弁護士のマックス・バーウィック氏はコインテレグラフに語った。
この凍結措置については、6月9日に正式な審問が予定されており、その場で今後も資産が凍結されたままになるかが判断される。
バーウィック氏は、原告であるオマー・ハーロック氏らを代理し、仮想通貨ベンチャー企業ケルシア・ベンチャーズと、その共同創業者であるギデオン、トーマス、ヘイデンのデイヴィス三兄弟を相手取り、3月17日に訴訟を提起。LIBRAという仮想通貨を発行し、一方的な流動性プールを利用して投資家から1億ドル超を詐取したと主張している。
被告には、ブロックチェーン・インフラ企業KIPプロトコルとそのCEOジュリアン・ペー氏、さらにメテオラとその共同創業者のベンジャミン・チョウ氏も名を連ねている。
チョウ氏の弁護士、ケルシア・ベンチャーズ、およびKIPプロトコルにはコメントを求めたが、現時点で返答はない。
LIBRAは、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が2月14日にXへ投稿したことをきっかけに、一時は時価総額40億ドルに達したが、その数時間後には94%暴落した。
この騒動は政治的スキャンダルへと発展し、アルゼンチンの野党からミレイ大統領に対する弾劾要求も上がったが、具体的な進展はなかった。
世論調査プラットフォーム「ズバン・コルドバ」による3月のデータでは、リブラ問題がミレイ氏のイメージと政権支持率に悪影響を与えたことが示されている。
ソラナのブロックチェーンデータによれば、USDC残高を合計5765万ドル保有していた2つのウォレットが5月28日午前3時15分と3時18分(UTC)に凍結された。
ブロックチェーンエクスプローラーのSolscanによると、「3Fwr…ZQpK」アドレスではUSDC約4459万ドルが、「3nHw…xNgH」アドレスでは1300万ドル超がそれぞれ凍結された。
ミレイ大統領、アルゼンチンでのリブラ捜査を打ち切り
5月19日、ミレイ大統領は、LIBRA疑惑の調査を目的として設置された特別調査タスクフォースの解散を命じる大統領令に署名した。
このスキャンダルに関与したとされるミレイ氏自身や他のアルゼンチン政府関係者に対する処分は行われなかった。
これについては、捜査がそもそも正当に行われなかったとする批判も出ている。
アルゼンチン下院議員で経済学者のイタイ・ハグマン氏は、5月20日のX投稿で「最初から偽物だった。何も捜査する勇気がなく、全員が互いにかばい合っている。完全にズブズブの関係だ」と述べた。
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