バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)のデジタル資産分野の責任者を務めるマイケル・デミシー氏は、2022年の仮想通貨市場の暴落があっても、デジタル資産に対する機関投資家の関心は揺らがないと断言している。

デミシー氏は2月8日、アフォー・コンサルティングが主催するカンファレンスで、機関投資家が仮想通貨に強い関心を寄せていることから、デジタル資産業界は「今後も留まり続けるだろう」と述べている。

2月8日のロイターの報道によると、「我々が見ているのは、顧客がデジタル資産に強い関心を抱いているということだ」とデミシー氏は語ったという。

デミシー氏は自身の考えを裏付けるため、BNYメロンが10月に実施した調査で顧客の91%がブロックチェーンを使ったトークン化商品への投資に関心を持っていることを紹介していた。

また、この調査では、86%の機関投資家が「バイ・アンド・ホールド」戦略を採用していることが判明しており、仮想通貨市場を長期的な投資と捉えていることがうかがえる。

さらに調査対象者のうち88%が、2022年の仮想通貨市場の激しい変動があっても、デジタル資産分野への長期的な投資計画は変わっていないと回答している。

しかし、デミシー氏は、業界関係者がより明確な規制のもとで前進できるよう、ワシントンD.C.でもっと仕事をする必要があるともコメントしている。

「明確な規制とルールが絶対に必要だ。投資家の信頼に応える信頼できるサービスを提供できる責任ある事業者が必要だ」