ビットコインは過去24時間で2.3%上昇し、足元では7300ドルまで回復している。今回のビットコインの急反発は中東での驚くべきニュースに反応したものかもしれない。
出典:Coin360 1月3日18:20時点
3日、イラクの首都バクダッドで、イランの革命防衛隊幹部だったスレイマニ将軍が米軍の攻撃で殺害された。スレイマニ将軍はイラン内部でも強硬派として知られ、シリアなど海外への軍事介入の指揮を執っていたとされる人物だ。
この事件を受け、原油価格は4%近く急上昇した。金価格も上昇しており、1オンスあたり1543.93ドルで昨年9月以来の高値となっている。
米メディアのフォーブスは、今回のビットコイン上昇も米軍によるイラン要人殺害がきっかけだと指摘する。
仮想通貨アナリストのアレックス・クルーガー氏は、イランの事件がビットコインを押し上げるという考えは「絶対にナンセンスだ」としつつ、投機家たちがこの事件を材料にすることはあり得るだろうとコメントしている。
仮想通貨批判派で「破滅博士」の異名を取るヌリエル・ルビーニ氏は、米イラン情勢悪化を受け、「もし米国とイランの戦争につながれば、オイルショックを引き起こし、世界的な不況に陥る可能性がある」と警告している。
仮想通貨アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏は、次のように今回の値動きについてコメントしている。
「昨日は誰もが下落にびっくりした。いまは価格が上昇し、再び幸福感が広がっている。しかし、イラクでの米国の動きは、BTCが2~3%動いたことよりも憂慮すべき事態だ」