ケンブリッジ大学は、世界的な森林再生の取り組みをサポートするため、新しい分散型炭素クレジット市場を構築することを発表した。その目標は、金融商品を通じて、自然を基盤とした解決策(NbS)の採用を増やすことだ。カーボンクレジットの購入者がプラットフォームを通じてNbSプロジェクトに安全かつ直接資金を提供できるようにすることを目指すという。

ケンブリッジセンター・フォー・カーボンクレジット(4C)と呼ばれるこのイニシアチブは、テゾスのブロックチェーン上に市場を構築する。テゾスはユーザーがガバナンスプロトコルに投票できるスマートコントラクトブロックチェーンだ。このネットワークはエコフレンドリーだと知られている。

今年初め、テゾスの開発者は、テゾスのブロックチェーンで3つの非代替性トークン(NFT)をミントすると、.00054lbs(ポンド)の二酸化炭素が生成されるのに対して、イーサリアムブロックチェーンの場合には915lbsのCO2が生成されるとツイートしている。

4Cのディレクターであるアニル・マダヴァペディディ氏は、カーボンクレジット購入者が信頼できる分散型市場を目指すと語っている。

「NbSによってもたらされる生物多様性の保全や貧困削減などの関連するメリットを測定および報告する現在の認定システムは、費用がかかり、時間がかかり、不正確だ。これらのシステムは、NbSカーボンクレジットへの信頼を損なっている。必要なのは、カーボンクレジット購入者が信頼できるプロジェクトに直接資金を提供できる分散型市場だ」