現在イギリスで影の内相を務めるダイアン・アボット氏が、ビットコインは「自転車操業的な詐欺の手法であるポンジ・スキーム」が巨大化したものであり、自党の労働党が政権を取ったあかつきには規制することを誓った。ザ・ハウス誌による取材で述べた

 アボット氏はザ・ハウスに対し、ビットコインは「容易に崩壊する」と述べ、イギリス当局はこのシステムが経済全体に拡大していくのを抑えなければならないという持論を展開した。

 アボット氏の見解は、ビットコインや他の仮想通貨に既存の金融システムと「同等の基準」を適用する必要があると述べたイングランド銀行のマーク・カーニー総裁の発言と一致する。

 「私たちはビットコインの問題を調査している。ビットコインの問題の1つは、自転車操業的な詐欺の手法であるポンジ・スキームが巨大化してしまったことに他ならない」とアボット氏は述べた。

 「そして、皆が一斉にビットコインを換金して新車を購入しようとすれば、全てのビットコインシステムは崩壊する」。

 アボット氏は様々なテーマに関して無知な発言をすることでイギリスでは有名だ。例えば同氏は「労働党ならば総費用30万ポンドで1万人の警察官を新たに雇用することができるだろう」と述べたことがあるが、これでは新しい警察官1人当りの平均年収は30ポンドつまり40ドル強となってしまう。

 先月ビットコインを厳しく批判していた著名人はアボット氏だけではない。90年代に米国政府から無償で連邦補助金を獲得する方法に関する本を執筆し有名になったマシュー・レスコ氏も、ビットコインは「詐欺」であり「ギャンブル」だと語っている。

 ウォーレン・バフェット氏のビジネスパートナーであり持株会社バークシャー・ハサウェイの副社長を務める94歳のチャーリー・マンガー氏も、仮想通貨は「非常に愚かな」アイデアであり、ビットコインを購入する人がいるのは「心外である」と述べている。