英国財務省は4日、既存の規制の枠組みを改正し、決済手段として利用されるステーブルコインを取り入れる意向であることを明らかにした。

財務省は、2021年1月に開始された様々な組織、大学、個人との協議を経て、特定のステーブルコインが英国内のリテール顧客にとって「広く普及している支払い手段」になる可能性があると述べた。ステーブルコインを規制の枠組みに取り入れるために、「主に既存の電子マネーおよび決済に関する法律を改正するなど、必要な立法措置を講じる」意向であるとした。

財務省は、ステーブルコインを支払い手段として含めるために規制の枠組みを改正することは、仮想通貨とブロックチェーン技術を英国に取り入れることを目的とした政策の一部と述べた。この政策の中で業界とより密接に協力するクリプトアセット・エンゲージメント・グループを発表。国の税制が仮想通貨市場の発展を促進する方法を探り、革新的な企業を対象とした「金融市場インフラのサンドボックス」を設立し、2022年夏に英国王立造幣局が発行するノンファンジブルトークンを導入することを発表した。

リシ・スナック財務大臣は、「英国を仮想通貨技術の世界的なハブにすることが私の野望であり、本日まとめた措置は、企業がこの国で投資、革新、スケールアップできるようにするのに役立つだろう」と述べた。「これは、英国の金融サービス産業が常にテクノロジーとイノベーションの最前線にいることを確実にするための計画の一部だ」とした。