英国の金融規制当局である金融行為規制機構(FCA)は、2023年初めから調査を開始した34ヶ所の仮想通貨ATMのうち、26ヶ所を閉鎖した

FCAは2月14日、英国内の全ての仮想通貨ATM運営者に対し、規制を順守するか、違法な運営を終了するよう最終通告を出した。この警告の後、FCAと他の法執行機関は、マネーロンダリング規制の権限を用いて36ヶ所の仮想通貨ATMを調査した。

FCAの執行・市場監視部の共同エグゼクティブディレクターであるスティーブ・スマート氏、は、「英国で仮想通貨ATMを利用するということは、違法に運営されている機械を利用しており、犯罪者に自分のお金を渡している可能性がある」と語った。

スマート氏はさらに、仮想通貨やビットコイン(BTC)ATMを巡る詐欺の被害者は、政府や機械の運営者によって「保護されない」ことを明らかにした。調査対象の中で、18ヶ所はFCAが公に調査開始を発表した5月と6月に調査された。

全ての仮想通貨取引所とATMは、FCAに登録し、英国のマネーロンダリング規制を遵守しなければならない。

英国では仮想通貨ATMを使った詐欺事件も起こっている。7月8日、クライブ警察署は、詐欺師が法執行機関を装い、逮捕令状を脅しに6000ドルを盗んだという詳細な報告を公表した。詐欺師は恐怖戦術を利用し、法執行機関を装って、何も知らない人々をだまして仮想通貨ATMを通じて資金を移動させた。しかし、法執行機関が電話や仮想通貨を通じて個人から支払いを要求することは決してないということを強調している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン