英国財務省の経済長官であるリチャード・フラー氏は7日、政府がイギリスを「クリプトテクノロジーの圧倒的な世界的ハブ」にしたいと考えていると述べた。

英国における仮想通貨規制に関する議会討論で、フラー氏は、税関や国際貿易に分散型台帳技術を使用し、ブロックチェーン上に医療記録を保存するなど、仮想通貨とブロックチェーン技術の「強力な」使用例を支持した。新たに選出されたリズ・トラス首相の議会私設秘書であるアレクサンダー・スタッフォード氏は、首相が英国住民にインターネット接続を提供するという約束を「再確認」し、仮想通貨の売買やマイニングへのアクセスを可能にすることができると付け加えた。

「仮想通貨技術の重要性が増すにつれ、英国政府は、英国のグローバルな競争優位性を実現する方法を模索している」とフラー氏は述べた。

「私たちは、仮想通貨空間で創造、革新、構築を目指す人々にとって選ばれる国になりたい(中略)この国をクリプトテクノロジーに適した場所にすることで、私たちは投資を集め、新しい仕事を生み出し、税収の恩恵を受け、画期的な新製品やサービスの波を作り、新しい時代への英国の金融サービスの現在の地位を橋渡しする」

フラー氏は、トラス氏のもと、英国政府は7月に提出されたステーブルコインの規制枠組みを確立することを目的とした法案「金融サービス・市場法案」を進める予定であると述べた。さらに、法執行機関に「仮想通貨を押収・回収する新たな権限」を付与する「経済犯罪(透明性と執行)法」への支持を示唆した。

「英国は、この技術が生活の側面を変換することに対して観客のままでいるか、またはクリプトテクノロジーを開始し、スケーリングするための世界で最高の場所になるかのどちらかだ。我々は、英国がクリプトテクノロジーのための支配的なグローバルハブになることを望んでおり、我々の繁栄するフィンテック部門の強みを基に、新しい仕事を作り、画期的な新製品とサービスを開発する予定だ」