英国は2024年第1四半期に、デジタル証券に特化した2つ目の仮想通貨サンドボックスを設立する予定だ。

10月3日のCCData Digital Asset Summitでのスピーチで、金融行動監視機構(FCA)資本市場部門のヘレン・ボイド部門長は、英国財務省が2024年第1四半期末にデジタル証券サンドボックスを立ち上げる予定であることを明らかにした。法律上は独立した金融監督機関であるFCAは、英国財務省の管轄下にある。

ボイド氏によれば、今後のデジタル証券サンドボックスは、2023年8月にFCAが開始したすでに稼働中のデジタルサンドボックスとは異なるという。FCAのデジタルサンドボックスは製品開発の初期段階の技術企業を支援することを目的としており一方、2024年第1四半期に導入予定の財務省のデジタル証券サンドボックスは、デジタル証券を取り扱う新たなルールを導入することを目指している。デジタル証券サンドボックスの公式発表では以下のように述べられている。

「一時的に変更された法律・規制の枠組みの下で、デジタル資産技術を活用した金融市場インフラを設立し、デジタル証券に関連するいくつかの活動を実行する。」

ボイド氏は、FCAが英国での主要な仮想通貨規制当局としての将来について触れ、財務省からの具体的な権限に関する決定を待っていると述べた。

英国の規制当局は仮想通貨業界に厳しい姿勢をとっており、財務省は仮想通貨投資に関する勧誘電話を一律に禁止することを検討している。