英大手銀行のロイズ銀行は、今年に入って仮想通貨投資詐欺の被害報告が昨年同期比23%増加したと発表した。
ロイズ銀行が公表したプレスリリースによれば、投資家の間でSNSに投稿される偽の広告を通じた詐欺被害が増えている。
仮想通貨投資詐欺の被害者1人あたりの平均損失額は1万3115ドル(約198万円)、これは前年の8562ドル(約129万円)から増加しており、ロマンス詐欺やネットショッピング詐欺などの他の消費者詐欺からの損失を上回っている。
ロイズ銀行の報告によれば、仮想通貨詐欺の被害者の4分の1を25歳から34歳の個人が占めており、最も影響を受けやすい年齢層となっている。これらの詐欺を企てる犯罪組織は、新たなトレンドを利用して戦略を調整し、より多くの被害者を騙して金を巻き上げる。最近では、仮想通貨取引による一攫千金に惹かれた若い投資家をターゲットにしている。
仮想通貨投資家は通常、詐欺に遭ったことに気づくまでに平均3回の支払いを行う。最初の取引日から銀行に報告するまでに約100日かかる。残念ながら、この時点で銀行が資金を取り戻すことは通常不可能だ。
このロイズ銀行の報告は、仮想通貨の現状についてのコインベースの報告と一致している。それによれば、若い世代のアメリカ人は古い世代よりも、仮想通貨を含む非伝統的な手段で経済的な独立を確保しようとする。この仮想通貨へのオープンな態度が、若い世代が詐欺の影響を受けやすくする。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン