英国の年金基金M&Gの投資部門が、同国初の認可されたビットコイン(BTC)デリバティブ取引所であるグローバル・フューチャーズ&オプションズ・ホールディングス(GFO-X)に2000万ドルの投資を行った。
M&Gからの発表によると、この投資はGFO-Xの3000万ドルのシリーズB資金調達ラウンドの一環だ。当初、このプラットフォームはビットコイン指数先物とオプション契約を提供する。
これにより、伝統的な金融機関がさまざまな仮想通貨デリバティブ投資商品にエクスポージャーを得ることができる。GFO-Xは、金融行為監督機構(FCA)によって規制され、中央清算される仮想通貨デリバティブ取引プラットフォームになる予定だ。
この資金調達の目的は、仮想通貨デリバティブの取引と清算のためのハブを作り、この分野のイノベーションを促進することだ。投資の一環としてM&GはGFO-Xの取締役会に加わる。
M&Gのポートフォリオマネージャー、ジェレミー・パネット氏は、「英国とロンドンが仮想通貨技術の主要な投資先になる可能性がある」と述べる。「認可された取引場所の不足は、デジタル通貨取引市場の成長を大きく阻害している」とパネット氏は付け加えた。
GFO-Xのアーナブ・センCEOは、進化する英国および欧州の規制が、仮想通貨をメインストリームの金融商品に組み込むのに役立つだろうと言う。ただし、この新しい資産クラスに関連するリスクを解決するために、伝統的な市場構造を統合することができるかが重要になるという。
「しかし、規制された金融市場エコシステムを構築することは複雑で、時間がかかり、費用がかさむ。近道をしようとすることは失敗につながるのは、今や誰の目にも明らかだ」とセン氏は語った。
「デジタル資産の長期的な実現可能性と、実際の有形資産のデジタル化は、伝統的な市場参加者と現代のイノベーターとの慎重な協力が必要だ」とも話す。
投資家の仮想通貨への関心が続く中、FCAは最近、英国の仮想通貨プロモーション規則の遵守を確実にするために業界サービスプロバイダーに追加のガイドラインを発行した。英国での規制強化を受け、一部の運営企業は撤退を選んだが、他の運営者は英国で広告するための厳格な要件を満たすために努力している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン