アラブ首長国連邦(UAE)の保健予防省(MoHAP)は、同国大統領官房省とドバイのヘルスケアシティなどと共同で、ブロックチェーン基盤のヘルスケア関連データ保存プラットフォームを公開した。エミレーツ・ニュース・エージェンシーが2月2日に報じた。

同ブロックチェーンプラットフォームは、MoHAPと他のヘルス関連当局のスマートヘルスサービスの効率化の改善を狙いとしている。ユーザーらによる医療施設や承認された医療および技術関連の人材の検索や、医薬品サプライチェーンへの問い合わせなども簡素化されるという。

UAEの公衆衛生政策のディレクターである医師のルブナ・アルシャーリ氏によると、同プラットフォームは、書き換え不可能な分散型暗号化データベースを、データの信頼性を承認する高いセキュリティ保護で保存するのに役立つとしている。

また、同省の次官補佐であるアミン・ハッサン・アルアミリ氏は、同プラットフォームには、人工知能(AI)機能も導入されるという。同国のAI戦略「UAE100周年プラン2071」に従い、AIベースの複数のプロジェクトは、「ヘルスケアサービスの可能性を促進し、スマートな医療ソリューションを提供する重要な役割を果たす」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

【関連記事:中東ドバイ、第二の「クリプトバレー」目指す 仮想通貨・ブロックチェーン企業集積に向け支援

【関連記事:中東UAE、ブロックチェーンで30億ドル超節約可能

【関連記事:仮想通貨取引所フォビ、UAEの不動産会社と連携 不動産投資向け仮想通貨決済を提供へ

【関連記事:ドバイ拠点の仮想通貨取引所BTSE、リキッドネットワークでネイティブトークン発売へ

【関連記事:世界一の高層ビルで有名なエマール・グループ、JPモルガンのブロックチェーンで独自トークン発行へ

【関連記事:ブロックチェーンを使いイスラム債発行、R3がドバイのフィンテック企業と提携