中東のアラブ首長国連邦(UAE)のドバイは、仮想通貨・ブロックチェーン企業の集積地となる「クリプトバレー」の構築に向けて動き出した。ドバイ政府の支援を受けたドバイ・マルチ・コモディティ・センター(DMCC)が構想を発表した

DMCCは「仮想通貨、ブロックチェーン、分散型台帳技術の世界最大のエコシステムをドバイに構築する」ことを目指すという。

「クリプトバレー」はもともと、スイス・ツークに仮想通貨・ブロックチェーン関連企業が集積していたことから名付けられたものだ。DMCCはドバイに第二のクリプトバレーを立ち上げるのが目標だ。

今回、スイスのクリプトバレーで活動する投資会社クリプトバレー・ベンチャーキャピタル(CV VC)やCVラボと戦略的提携を結んだ。

発表によれば、DMCCはCV VCなどと協力し、仮想通貨企業のためのインキュベーション支援や、ブロックチェーン人材の教育やコワーキングスペースなどを用意するという。

DMCCは「クリプトバレーの開始は、ダイナミックなビジネス環境を整備し、将来の経済を形作るイノベーターや起業家、パイオニアらを惹きつけようとするUAEの戦略をサポートするものになるだろう」と述べている。

【関連記事:中東UAE、ブロックチェーンで30億ドル超節約可能

【関連記事:仮想通貨取引所フォビ、UAEの不動産会社と連携 不動産投資向け仮想通貨決済を提供へ

【関連記事:ドバイ拠点の仮想通貨取引所BTSE、リキッドネットワークでネイティブトークン発売へ

【関連記事:世界一の高層ビルで有名なエマール・グループ、JPモルガンのブロックチェーンで独自トークン発行へ

【関連記事:ブロックチェーンを使いイスラム債発行、R3がドバイのフィンテック企業と提携

【関連記事:リンクトイン共同設立者、ブロックチェーンやAIなどの仕事における男女不平等に警告