英投資企業のラファー・インベストメント(Ruffer Investment)は15日、同社の戦略ファンドにビットコインを追加したことを明らかにした。投資額などは明らかにしていないが、ポートフォリオの2.5%をビットコインに割り当てたという。

ラファー社は法定通貨の「継続的な切り下げ」に対するヘッジとしてビットコインを購入したことを理由としている


「今回の戦略は世界の主要通貨の継続的な切り下げに対する、小さな、しかし強力な保険証書だと考えている。ビットコインは我々の金やインフレ連動債といった巨大な投資を分散させる。そして金融や市場リスクへのヘッジの役割を果たす」

1994年に設立されたラファー社は11月30日時点で203億ユーロの運用資産を保有している。同社は個人やファミリーオフィス、年金基金など6600人の顧客を有している。

ビットコインが金のシェアを奪う

ラファーの動きは、JPモルガンが最近のレポートで指摘するように、ビットコインが金の市場シェアを奪っていることを示している。

JPモルガンはこのほど発表した顧客へのメモの中で、ビットコインの普及は金にとって「構造的な逆風」をもたらす可能性があると指摘している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン