カナダのブロックチェーン開発企業トゥルトレース・テクノロジーズは、ブロックチェーン技術を活用してマリファナ(大麻)を追跡する目的で、世界四大会計事務所のひとつデロイトと提携した。トゥルトレースが4日に発表した

カナダは昨年10月に大麻を合法化している。ブロックチェーンによるサプライチェーン追跡で、カナダの大麻産業の信頼性を高めるのが狙いだ。

トゥルトレースは、同社の「ストレインソース」システムをデロイトと協力して公開する。ストレインソースはブロックチェーン技術を採用したシステムで、大麻の種から販売までを追跡し、顧客や小売業者に製品の履歴を提供する。

トゥルトレースのロバート・ガラルザCEOは、同システムはマリファナ産業に透明性をもたらすと述べている。デロイトと提携することで、より幅広いベースのステークスホルダーにリーチする見込みだ。デロイトは世界のネットワークを通じて、フォーチュン・グローバル500社の80%を手掛けているとされる。

今年6月、カナダの薬局チェーン、ショッパーズ・ドラッグ・マートが、トゥルトレースと提携して、マリファナのサプライチェーンの追跡試験プログラムを開始すると発表していた。

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マリファナ業界でのブロックチェーン技術の導入をめぐっては、オーストラリア証券取引所に上場しているセキュリティ・マターズが先日、ブロックチェーン基盤のマリファナ(大麻)の管理システムの特許を米国で申請した

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版