トランプ米大統領と関係を持つ仮想通貨プロジェクト「ワールド・リバティ・ファイナンシャル」が、自社ステーブルコインの監査報告書を近日中に公開する準備を進めている。さらに、現在は譲渡不可となっているガバナンストークン「WLFI」について、譲渡可能となる可能性を示唆した。

水曜日にニューヨーク・ブルックリンで開催されたパーミッションレス・カンファレンスにて、共同創業者のザック・フォークマン氏はブロックワークスのジェイソン・ヤノウィッツ氏との対談で、外部会計事務所による初のアテステーション(保証)報告書を受け取ったことを明かした。

この保証報告書は「数日以内にプロジェクトの公式サイトで公開される予定」とフォークマン氏は述べた。さらに、WLFIトークンに関して大きな変更が近づいていることをほのめかした。

「詳しい内容は言えないが、今後数週間の動きに注目してもらいたい。きっとみんながとても満足する展開になると思う」と語った。現時点でWLFIは投票権を付与するのみで、譲渡不可となっている。

また同氏は、一般ユーザーにとって仮想通貨をより使いやすくするための新アプリのローンチ計画にも言及。選挙シーズンを控えた中で、プラットフォームの利用者層拡大を図る狙いがあるようだ。

WLFIトークン、譲渡可能に?

ワールド・リバティ・ファイナンシャルはXへの投稿で、WLFIの譲渡解禁が近いことを事実上認めた。投稿では「WLFIを譲渡可能にしてほしいという声が多く寄せられた。我々はそれを受け止めた」と述べ、現在チームがその実現に向けて裏側で準備を進めていると説明。「近日中に大きな発表がある」との一文で締めくくられている。

WLFI token to become transferable. Source: WLFI

この投稿に対する反応は賛否が分かれている。WLFIの入手を歓迎する声もある一方で、懐疑的な意見も少なくない。

Xユーザーのクレメンテ氏は「要するにチームが保有トークンを売り抜けようとしているだけ」と皮肉を込めて投稿。さらに別のユーザーは「チームだけでなく個人投資家や海外投資家も売りに出す。最終的に米国の中間層が最後にババを引く構図」と批判的にコメントした

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トランプ氏、WLFIで5700万ドルの収入

トランプ氏は、ワールド・リバティ・ファイナンシャルを通じて5740万ドルの収入を得たと報告している。2025年に米政府倫理局に提出した財務開示報告によれば、トランプ氏は150億以上のWLFIガバナンストークンを保有しており、収益の大部分はトークン販売によるものだ。

このプロジェクトは、2024年9月のローンチ以降、2度のパブリックトークンセールを通じて計5億5000万ドルを調達している。主に分散型金融(DeFi)サービスとドル連動型ステーブルコインに特化しており、「伝統的金融の破壊者(ディスラプター)」を自認している。

また、著名な仮想通貨投資家も出資している。トロン創業者のジャスティン・サン氏は3000万ドル分のWLFIを購入、Web3ポートは1000万ドルを出資。オディヤナ・ベンチャーズも2025年初頭に支援を表明している

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