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Christina CombenChristina Comben

トレンド・リサーチがイーサリアムを4万6379ETH追加取得 保有量は約58万ETHに

トレンド・リサーチがイーサリアムを4万6379ETH追加取得 保有量は約58万ETHに
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トレンド・リサーチは水曜日、イーサリアム(ETH)を4万6379ETH購入し、保有量を約58万ETHに引き上げた。これは、コインゲッコーが追跡する上場イーサリアム保有企業の大半を上回る規模となる。

現在、トレンド・リサーチより多くのETHを保有している上場企業は、シャープリンク・ゲーミングとビットマイン・イマージョン・テクノロジーズの2社のみで、それぞれ85万9853ETH、406万6062ETHを保有している。

トレンド・リサーチは非上場企業のため、主要なイーサリアム・トレジャリーのランキングには通常掲載されない。それでも、短期間での急速なETHの積み上げにより、業界の注目を集めている。

トレンド・リサーチは、LDキャピタル創業者のジャック・イー氏に関連する投資会社だ。ブロックチェーンの記録によると、イー氏は10月以降、一連の大規模なETH購入を主導してきた。

木曜日のX投稿によれば、イー氏はさらに10億ドルを用意してイーサリアムの買い増しを続ける準備を進めており、トレーダーに対してショートを控えるよう呼びかけた。

トレンド・リサーチによる急速な積み増しに加え、ビットマインやシャープリンクによる保有も考慮すれば、イーサリアムのトレジャリー集中度は一段と高まっている。一方で、市場全体のセンチメントは依然として不安定なままだ。

ビットゲット・ウォレットのリサーチアナリスト、レイシー・ジャン氏はコインテレグラフに対し、企業が下落局面でETHを購入するのは、保有資産を「生産的で利回りを生むインフラ」へと転換する狙いがあると語った。個人投資家の「押し目買い」とは異なり、企業の積み上げは「ネットワーク支配を見据えた戦略的な一手」であることが多いという。

ビットマインの「5%の錬金術」

今回の買い集めは、ビットマインが火曜日に、バランスシート上のETH保有量が400万ETHを超え、流通供給量の3.3%以上に達したと発表した直後に起きた。これにより、同社は公開情報ベースで最大の上場ETH保有企業としての地位を固めた。

ビットマインは、ETH供給量の5%を保有することを目標としている。

同社は保有分の相当部分をステーキングし、イーサリアムへの長期的な賭けから利回りを生み出す計画だ。

ジャン氏は、ステーキングがビットマインにとって「主要な動機」だとし、供給量の5%を狙うことで「イーサリアムのプルーフ・オブ・ステークのコンセンサスを事実上支配し、継続的な検証報酬を得ると同時に、価格変動にかかわらず平均取得単価を引き下げる」狙いがあると指摘する。

イーサリアム売却組

一方で、すべての企業が買いに傾いているわけではない。イーサリアム・トレジャリー戦略で知られるETHZillaは、シニア担保転換社債の償還資金として約2万4291ETHを約7450万ドルで売却し、保有量を約6万9800ETHまで減らしたと開示した

また、米国上場の持株会社FGネクサスも、積極的な自社株買いを進める資金としてETHを売却している。

ジャン氏は、これらの売却を「バランスシート上の調整」と位置づけ、ETHZillaやFGネクサスは、株価が仮想通貨保有価値を下回る状況で、債務償還や自社株買いを実行するためにETHを現金化していると説明した。

その上で、「積極的な買い手にとって、こうした売却は、困難に直面する企業から、ネットワークの将来の基盤を握ろうとする企業への『富の移転』を意味する」と付け加えた。

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