5月31日、トロン(TRC)ブロックチェーン上で発行されたテザー(USDT)トークンは460億ドルと過去最高を記録し、USDTの流通供給の60%以上を占めた。一方でイーサリアム上のテザーは368億ドルだ。今回のマイルストーンは、トロンメインネットの5周年記念日に達成された。

過去5年間で、トロンの開発者たちは、ロックチェーンが56億件のトランザクションを処理し、現在の総ロック額は57億ドルであると主張している。トロン創設者であるジャスティン・サン氏は、2023年の目標として、ネットワークのステーブルコイン市場の時価総額を1000億ドルに引き上げることを目指している。これにより、トロンを「イーサリアムよりも手頃でユーザーフレンドリーなバージョン」として位置づけ、ステーブルコイン利用者に好ましい選択肢とすることが狙いだ。また、トロンの開発者たちは、香港でのWeb3開発に「全面的なサポート」を約束していると述べた。

香港の証券先物委員会が6月1日から個人投資家取引の仮想通貨取引所ライセンス申請を開始すると発表した。その後、ジャスティン・サン氏の事実上の所有下にある仮想通貨取引所フォビはライセンス申請を提出した後、香港の個人投資家顧客に仮想通貨サービスを提供し始めると発表した。4月には、ジャスティン・サン氏が香港で開催された年次Web3フェスティバルに出席し、到着時に逮捕されたという噂を否定した

2023年3月、米国証券取引委員会(SEC)は、トロンとビットトレント(BTT)トークンに関連する「未登録証券の販売、操作的取引、仮想通貨資産証券の不法な宣伝」をサン氏が主導したとして訴訟を起こした。訴訟は現在進行中である。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン