トランプ大統領が「中国と欧州による為替操作に対抗するべきだ」と発言する中、ビットコインは上昇を続け、一時1万2000ドルを回復した。執筆時点(7月4日午前11時40分)までの24時間で5%のプラスとなっている。

(出典:TradingView「ビットコイン/米ドル(1日)」)

プルバック(一時的な後退)は終わったのかも知れない。

6月末から7月初め頃までビットコインは30%ほど急落し、1万ドルを下回る場面もあった。元ゴールドマンサックスのマイク・ノボグラッツ氏は、「しばらくは1万1000ドル~1万4000ドル」で保合いが続くだろう予想。年末にかけては2万ドル到達もあり得るとみている

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一方、米国のドナルド・トランプ大統領は3日夜、「中国と欧州は米国と競争するため為替操作という大掛かりなゲームをし、彼らの(金融)システムに資金供給している」とツイッターで発言。「我々は対抗しなければ」と述べた。

この発言について、「米ドルの価格操作をするというはっきりとした意思表示」であり、利下げ、ドル安、株高を狙っているという見方が出ている。

先日、米中は貿易戦争の「休戦」で合意した。世界経済の大きな不安要素が1つ減ることから、米国のFRB(連邦準備制度理事会)にとっては早期利下げを見送る材料になった可能性があった。

100倍レバレッジで有名な仮想通貨取引所ビットメックスのアーサー・ヘイズCEOは、基本的には利下げはビットコインにとって追い風になるとみている

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